フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンのゲラシモス・ドリザス社長は24日、『ポロ1.2リットルTSI』発表イベントの中で、日本でのポロのバリエーション展開を発表。年内に『クロスポロ』、『ポロGTI』を導入する計画であることを明らかにした。
クロスポロは5ドアハッチバックをベースに車高を15mm上げ、クロスオーバー的な要素を追加したモデル。従来モデル同様にツートンカラーやルーフレールを採用することで力強さを演出する。
いっぽうGTIは、直噴1.4リットルエンジンにスーパーチャージャーとターボチャージャーを備え「ツインチャージャー」としたスポーティモデル。1.4リットルながら最大出力は180ps、最大トルクは2.5リットル並みの25.4kgmを発揮するホットハッチだ。
ドリザス社長は同イベントの中で、両モデルを年内に日本へ導入すると発表。クロスポロは夏、GTIは秋に発売することを明らかにした。
ポロ、そして環境性能に優れるTSIエンジンは、自動車のダウンサイジングを推し進めるVWの思想の象徴とも言えるもの。両モデルともに欧州での発売からわずか数か月での導入となることからも、同社の日本市場に対する力の入れ様がうかがえる。VWは2010年1-4月期でシェアを前年比+3.4%となる28.5%まで拡大している。ポロのラインナップを拡充することで日本市場での認知を高め、さらなるシェア拡大に弾みをつける考えだ。