トヨタ自動車は、GM撤退に伴い閉鎖した合弁工場NUMMIで、テスラモーターズとの電気自動車(EV)の共同生産をおこなうことを明らかにした。テスラはNUMMIの跡地の一部を購入しており、トヨタにとって思い入れの深いNUMMIの存在が今回の提携を後押ししたと見ることができる。
トヨタの豊田章男社長は、テスラとの資本・業務提携の発表会見で「NUMMIは、私自身、駐在経験があり、米国での仕事の仕方を勉強させていただいた思い入れの深い工場。25年間、我々と共に培われたモノづくりのDNAが、こうして未来の産業に引継がれていくことを心から嬉しく思う」と述べている。
トヨタはNUMMIからの撤退で従業員をほぼ全員解雇したことから米国で批判されていた。米国でのリコール事件でさらにブランドイメージが低下したトヨタだが、旧NUMMIでEVを生産し、新規雇用を確保すれば、ブランドイメージの向上に役立つとの見方もある。