トヨタ豊田社長「PHVを活用したスマートグリッドも視野に」

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豊田章男社長(11日・東京本社)
  • 豊田章男社長(11日・東京本社)
  • プリウスプラグインハイブリッド
  • FT-EV II は電気自動車のコンセプトモデル(北京モーターショー10)
  • HS250h
  • CT200h

トヨタ自動車の豊田章男社長は11日の決算発表会見で、今後「攻める分野」として、ハイブリッド技術のさらなる向上と、新モデルの積極的な投入を行うことを発表。長期的には「プラグインHVやEV(電気自動車)を活用したスマートグリッドなど新たな環境技術への取組みが重要」との考えを示した。

2009年は新型『プリウス』や『SAI』、レクサス『HS250h』と新型ハイブリッド専用モデルを発売、さらなる次世代環境車としてプリウスをベースとしたプラグインHV『プリウスPHV』のリースも開始したトヨタ。新型プリウスは発売から約1年が経過した現在も納車まで3か月待ちの状況と、トヨタハイブリッドの代表としてだけでなく、トヨタを代表する車種にまで成長した。

豊田社長は「今後もハイブリッドモデルの積極的な拡充を図る」として、今年のジュネーブモーターショーでお披露目されたレクサスブランド初のプレミアムコンパクトHV『CT200h』の発売や、2012年にはPHVの個人向け販売を予定するなど、「次世代環境車をより一歩前進させ、一段と身近なクルマにしたい」と述べた。

さらに豊田社長は「少し長期的な視点になるが」と前置きした上で、PHVやEVを活用したスマートグリッドなど、新たな環境技術に対し積極的に取り組むとし、「低炭素化社会の実現に向けグループを上げて取り組んで行く」と述べた。

トヨタはプリウスPHVを用いて、地元である愛知県豊田市をはじめ、青森県六ヶ所村や米国コロラド州ボルダー、フランスのストラスブール市など世界各地での実証実験プロジェクトへ参画、次世代環境技術の実用化を通して、創業の理念である「クルマづくりを通じて社会に貢献する」ことをめざす。

《宮崎壮人》

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