【北京モーターショー10】巧妙になったコピー車事情

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シルエットはどう見てもトヨタ・ヴィッツ。長城汽車のVoleex C10
  • シルエットはどう見てもトヨタ・ヴィッツ。長城汽車のVoleex C10
  • Voleex C10には顔違いもラインナップ
  • このアングルから見ると、ヴィッツの現地仕様かと錯覚
  • 横から見るとハリアーにしか見えないBYDのS6
  • フロントマスクはしっかりオリジナルデザイン
  • BYDのi6は先代アコード(日本のインスパイア)のコピー車。フロントマスクはややレジェンドっぽい
  • 横のシルエットはカイエン風だが…
  • 前から見るとベントレー風味でカイエンよりも押し出しが強いHAWTAIのB35

中国といえば、上海万博のテーマソングが話題になったばかりのパクリ天国。

モーターショーにおいても中国メーカーによるコピー車が多数出品されていて、日本車によく似たクルマを見たときに「正式な技術供与や業務提携なのか? それともコピーなのか?」とまず考え込むことも少なくない。

しかし、そんなコピー車事情も今までとはちょっと流れが変わってきた。フルコピーではなく、ほぼコピーなんだけど顔とお尻だけを変更して“オリジナルを装う”クルマが増えているのだ。

理由はふたつ考えられる。ひとつは購入者もコピー車をコピーと認識しており、「もしかしたらコピー車は恥ずかしいんじゃないか?」という意識が芽生えてきたこと。そういう人たちに対し、フロント形状を変更することでコピー車に対する劣等感を軽減しているようだ。

もうひとつは、著作権意識の変化。上海万博のテーマソング事件が中国国内からも批判されたように、若干ながらも「パクリはよくない」という風潮が中国にも広まりつつあるようだ。

《工藤貴宏》

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