【ケータイナビガイド ‘10】声優ナビやきせかえで、ナビにもエンタメ性を…エディア 超速ナビ MAPLUS インタビュー

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モバイルマーケティング事業部部長 田口政実氏
  • モバイルマーケティング事業部部長 田口政実氏
  • モバイルマーケティング事業部 綾千織氏
  • 開発をとりまとめたモバイルコンテンツ事業部の高柳重伸氏
  • 超速ナビ! MAPLUS
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「超らーめんナビ」をはじめとしてケータイやカーナビ向けのコンテンツプロバイダとして長年ナビゲーションに関わってきたエディア。この3月、満を持してドコモ端末向けにリリースしたケータイナビが「超速ナビ MAPLUS」だ。

他社との差別化ポイントと、今後の展望について、同社のコンテンツ事業とソフトウェア事業を統括するモバイルマーケティング事業部部長の田口政実氏、企画を担当した同部の綾千織氏、開発を担当した高柳重伸氏に話を聞いた。


◆ケータイのナビに取り組んで10年

----:まず、今回とりあげる「超速ナビ MAPLUS」におけるお三方の役割についてご説明をお願いします。

田口:私はMAPLUS事業の立ち上げから、関連プロジェクト全般を統括しています。綾は、本サイトの企画全般を担当、そして高柳は開発面のとりまとめ、という役まわりになっています。

----:エディアといえば、最近では「PONTUS」「MAPLUS」ブランドでのPNDや、PSPへのナビアプリ提供でブランドを展開していますが、ケータイやカーナビへの位置情報サービスプロバイダとしても長い実績がありますね。

田口:はい。当社は、2000年には位置情報を利用したマンナビゲーションサービスの「とほナビ」をはじめとして、2004年にはNTTドコモ向けに渋滞予測情報とルートシュミレーションアプリを提供する「ナビダス渋滞予報」を、また現在でも高い人気を得ている「超らーめんナビ」など、モバイル端末向けの位置情報コンテンツやサービスを提供してきました。2005年あたりからは、「ナビゲーションは欲しいけど、30万円も出して本格ナビは購入できない」というライトユーザー層の掘り起こしを狙って、ポータブルナビ開発にリソースを集中させました。

----:そこで出されたのが日本のPNDの草分けである「PONTUS」シリーズや、PSP向けの『MAPLUSポータブルナビ』シリーズということですね。

田口:ええ。昨年の秋にリリースしたMAPLUSポータブルナビ3の開発が一段落つきましたので、再びモバイルに軸足を移して、位置情報サービスの拡充を図っています。

----:ケータイ向けのカーナビについては再参入ということになるのですね。

田口:超らーめんナビなどでは、目的のお店までの経路をWebベースで提供してきましたから、これまでも常に位置情報やナビゲーションと結びつけたサービスに携わってきました。


◆「MAPLUS」ブランドは“ナビゲーションのコアエンジン”

----:サービスプロバイダとしては、ナビゲーションのプラットフォームとしての携帯電話は魅力的でしょうか。

田口:はい。創業期からケータイでのナビを実現したいと取り組んできましたが、各キャリアともGPSが標準搭載されるようになり、本格的な普及期に入った感はあります。その分、ナビ分野の競争も激しくなっているとは思いますが、有力なプラットフォームのひとつであることには間違いありません。

----:そこで投入したのが超速ナビ MAPLUSですね。MAPLUSブランドを冠することになった理由は。

田口:当社では、MAPLUSブランドを“ナビゲーションのコアエンジン”と位置づけています。超速ナビでもそのMAPLUSエンジンをベースにしています。

綾:今回の超速ナビではPNDやPSPアプリで培ったナビ技術を転用するだけでなく、「声優ナビ」や「きせかえ」など通信や課金プラットフォームとの親和性の高い携帯電話端末ならでは機能をより使いやすく盛り込んでいます。

----:超速ナビでは、カーナビだけでなく、いわゆるトータルナビや乗換案内にも対応しました。カーナビアプリに終わらせなかった理由は。

田口:ケータイはほとんどの人が常に携帯していますし、必ずしもすべての方がいつもクルマを運転しているわけではありません。公共交通機関や徒歩を含めてどんな移動シーンにも対応させようということは企画当初からのコンセプトでした。


◆“お客様が求めるサービスに直結できるリニアさ”を目指した「超速」

----:“超速”というネーミングはどういう意図で付けたのでしょう。

綾:案内が速い、あるいはレスポンスが速い、という意味ももちろんありますが、“お客様が求めるサービスに直結できるリニアさ”をイメージしました。

高柳:検索の使い勝手や案内の品質など、ナビとしての基本機能は、これまで培ってきたノウハウを投入しています。そのうえで、お客様に何がサービスできるのか。ホスピタリティを詰め込めるのか、を意識しましたね。

----:開発担当として、開発にあたり工夫した点はありますか。

高柳:ケータイはコンパスもジャイロもありませんから、GPSの精度だけは物足りない。マップマッチングのロジックを試行錯誤しながら調整して、最適化しています。

綾:PNDは専用機ならではの高いハードウェア性能、PSPは高いグラフィック性能が持ち味ですが、メモリの制限などがあります。PNDもPSPもダイレクトに通信できないので、商品を出した時点で情報がどんどん古くなってしまいます。一度パッケージとして出してしまうと、それを切り替えられないもどかしさがありました。その点、ケータイは通信ができるというところで、スタンドアローンでは困難だった情報鮮度のコントロールできるようになりました。通信ができれば、機能やコンテンツの追加など、サービス自体をいつでも自由に進化できます。


◆音声ナビやきせかえは通信サービスと相性が良い

----:同じ「MAPLUS」を冠していても、UIはPSPやPND、そしてこの超速ナビで大きく異なっていますね。

高柳:UIに関してはMAPLUSのエンジンをベースにしながら、機器やユーザー像に合わせて展開しました。お客様にサービスを押しつけることがないように、機器に応じて最適なUIを提供します。

----:ここ数年でケータイのナビサービスプロバイダは徐々に増えてきました。超速ナビ MAPLUSは後発の部類に入ると思いますが、この分野への再参入に当たって、どういう切り口で切り込んでいくお考えですか。

綾:後発ということで、他社アプリもひととおり試しました。どこで当社の持ち味を出せるかということで言えば、“本格的なナビゲーション機器の開発で培った高機能をなるべくシンプルに、そして使いやすく提供する”ということです。さらにプラスして、使って楽しい“エンタメ性”。新しいナビのニーズを掘り起こすために、楽しさを演出する工夫が必要だと考えました。

----:そのエンタメ性の代表が、超速ナビの目玉である声優ナビと、きせかえですね。

田口:従来のPSP版やPND版でもPCサイトからの購入によるオプションという扱いで提供していましたが、課金やDLの敷居が高く、利用するまでの手間がかかりました。ケータイならば通信と課金プラットフォームがセットになっているので、ナビを使っている最中でも欲しくなったら気軽にご購入いただけます。

----:有名な声優だけではなくて、アントニオ猪木の案内音声やきせかえのセット、無料版の「優しいお姉さん風」「車掌さん風」といった案内音声も使っていて楽しいですね。

綾:声優ナビの案内音声のバリエーションは標準搭載の音声と比較して、何倍ものボリュームを持たせていますので、飽きずに何度も楽しめると思いますよ。

----:超速ナビでは、これらの声優ナビやきせかえといったエンターテインメントを中心として魅力を訴求していく、ということでしょうか。

綾:狙いの1つではありますが、すべてではありません。ナビはあくまでも実用性の高いツールですから、ナビの使い勝手については、まったく妥協していません。たとえば、案内時の画面などは、PND以上の表現力を目指しています。交差点の拡大図やハイウェイモード表示など、ケータイのコンパクトな画面にどれだけリッチな画像表現をもって来られるか。絵の解像度が高いとか、情報量が多いといったようなリッチさというよりも、お客様が必要としている情報を的確に伝えるための表現を目指しました。


◆他キャリアへの展開も積極的に

----:今回、超速ナビをリリースしたことで達成感や感慨はありますか。

田口:我々としては、まだやりたいことの一部しかできてない、という気持ちです。もちろんナビ機能については十分自信を持っていますが、今後も大小のバージョンアップは積極的におこなっていきます。きせかえや音声ナビは毎月のペースで増やして行ければ、と。

----:サービスの進化を月額315円で体感する、というイメージ。いちばん成長性があって、自由度が高いモバイルの世界は超速ナビの志向に合致しているように感じます。ドコモ版しかないというのがもったいないですが…。

田口:他キャリアへの展開はなるべく早く実現したいと考えていきます。もちろんAndroidやiPhoneなどのスマートフォンも視野に入れていますが、具体的な投入時期やサービス像は未定です。いずれにせよ、端末のプラットフォームを問わずに超速ナビを展開していきたいと思っています。ただし端末によってお客様のナビサービスに対するリテラシーや求めていることは異なります。それぞれのユーザー層に合わせた機能デザインやUIの最適化は必要でしょう。

《聞き手 三浦和也》

【アプリ概要】
■利用料
月額利用料:315円
個別課金コース:300ポイント(315円)・500ポイント(525円) 声優ナビ購入時に必要

■アクセス
iモード:メニューリスト>生活情報【乗換/地図/交通】>地図・ナビゲーション>超速ナビMAPLUS

■公式サイト
超速ナビ MAPLUS
http://maplus-navi.jp/index/maplusm
《まとめ・構成 北島友和》

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