7インチモデルを投入、画面サイズに合わせた入力UIを採用
PNDの普及に伴って、増えているのがシニア層の需要だ。PNDでもっとも売れるサイズは5V型前後であるが、シニア層にとっては視認性のこともあり、大きい画面が好まれる。新『ストラーダポケット』はそうした需要に応え、パナソニックのメモリー型ポータブルナビでは、5V型モデル(CN-MP500/SP500シリーズ)に加えて、初めて7V型モデル(CN-MP700/SP700シリーズ)を新たに追加したのだ。
実は新「ストラーダポケット」の場合、5V型モデルと7V型モデルでは、操作系が若干異なっている。これは、7V型モデルにのみ本体フレーム上にメニューや現在地、AV、ボリュームをコントロールするハードキーを備えることに起因する。
一方、5V型モデルにハードキーはなく、それらの機能はすべてソフトキーで操作する。画面サイズに応じて最良の操作系で対応する。こんなところにもパナソニックならではの気遣いが感じられる。
◆外観や操作画面も質感を追求
さて、新「ストラーダポケット」のデザインは正面をブラックとしながら周囲をチタングレーで囲む2トーンとし、モニターは周囲のフレームと段差を小さくしたフラッシュサーフェス化したもの。
光沢感のあるモニターはQVGAの解像度レベルながら、アウトラインをスムーズにして道路や地名などをクッキリ鮮明に映し出す。やたらコントラストを高めず、自然に視覚に入ってくるのが心地よい。表示でとくに注目したいのは、前モデルに比べてフォントがサイズアップしていることだ。
正直、今までの5V型サイズではフォントが小さめという印象を受けた。それが、今度のモデルでは5V型クラスでも地名やアイコンなどがしっかりと読み取れる。2D以外に3D表示も選べるが、そんなときにもこのフォントのサイズアップは大きなメリットを与えてくれるのだ。
◆実用的な機能追加で使い勝手向上
使い勝手でメリットを実感できるのは、ランドマークの表示をワンタッチでON/OFFできるように専用ボタン(「ランドマークセレクト」)を用意したこと。今まではガソリンスタンドや駐車場といったアイコンの表示はその都度「表示切替」に入って設定する必要があったが、今度は地図上に表示されている専用ボタンを押すだけいい。よく使うアイコンはあらかじめ登録しておけばすぐに使えるようになる。これはかなり便利だ。
また、ルート案内中の迂回ルートもワンタッチで実行できるようになった。本機に備えられたVICSはFM-VICSによるものなので、渋滞はあくまで表示するのみ。通行止め等の交通規制などは考慮するものの、渋滞を考慮したルート案内は行わない。
そこでこの「迂回」ボタンが役に立つ。渋滞に遭遇しそうになったら、このボタンを押す。すると一定区間を迂回したルート案内を行ってくれるのだ。完全な渋滞回避となるわけではないが、とりあえずの“回避ルート”として役に立つのはありがたい。