北米日産は18日、米国地区の日産ディビジョンのマーケティング部門の副社長に、これまでヒュンダイでやはりマーケティングを担当していた、ジュ−エル・イワニック氏が就任すると発表した。22日付で着任する。
イワニック氏はヒュンダイのマーケティング部門で高い評価を得ていた人物。ヒュンダイ以前には北米ポルシェの他、運輸関連やボート販売や、マーケティング会社などで勤務経験がある。
ヒュンダイ在籍中には、フォーブスによる2009年チーフ・マーケティングオフィサー・オブザイヤー、ブランドウィークによる09年グランド・マーケッター・オブザイヤー、アド・エイジ社による09年マーケッター・オブザイヤーを受賞した。
日産では、日産ブランドの製品について、マーケティング業務すべての責任を負う。宣伝、C&I、価格、製品企画も含む。『メディアドポスト』紙によれば「イワニック氏の主要業務は、新型車の消費者への訴求と、電気自動車の認知度向上」だという。
09年、ヒュンダイはイワニック氏の考案したいくつかのキャンペーンが功を奏して大きく売上げ、シェアを伸ばし、10年は販売台数50万台を目指すと発表があったばかり。
ヒュンダイは過渡的な対応としてヒュンダイにおけるイワニック氏のスタッフ、クリス・ペリー氏をイワニックのポジションへ格上げすると発表したが、本年度の販売に大きな懸念を抱えることとなった。
またこれまで日産で北米地区のマーケティング部門の責任者だったクリスチャン・ミューニエー氏は、日産ブラジルの社長に就任することが、既に2月5日に日産から発表されている。