【ジュネーブモーターショー10】アウディ A8 にHV…直4でダウンサイジング

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アウディ A8 ハイブリッド
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アウディは2日に開幕するジュネーブモーターショーにおいて、コンセプトカーの『A8ハイブリッド』を初公開する。大型サルーンクラスのライバルが、V6またはV8エンジンを基本にしたハイブリッドを発売する中、アウディA8は直4エンジンのハイブリッドを提案する。

エンジンは、直噴2.0リットル直列4気筒ターボ「TFSI」。『A3』や『A4』でおなじみのこのエンジンは、最大出力211ps、最大トルク35.7kgmを発生する。最大トルクは1500 - 4200rpmで発生し続ける柔軟性を持つ。

エンジンと油圧湿式クラッチでつながるモーターは、最大出力45ps、最大トルク21.5kgmのスペック。エンジンとのトータルパワーは、最大出力245ps、最大トルク48.9kgmと、トルクは2.0リットルクラスとは思えない強力さだ。

トランスミッションは8速ATで、駆動方式はFF。A8ハイブリッドは、0 - 100km/h加速7.6秒、最高速235km/hと、V6ガソリンまたはV6ターボディーゼル「TDI」と同等のパフォーマンスを発揮する。

2次電池はリチウムイオンバッテリーで、リアにレイアウト。最大2km、最高速65km/hでゼロエミッション走行できるEVモードを備える。欧州複合モード燃費は16.13km/リットル、CO2排出量は144g/kmと、大型サルーンとしては異例の好数値。アウディによると、V6ガソリンエンジン比で、約20%の燃費改善を達成しているという。

A8ハイブリッドは現時点ではコンセプトカーだが、将来の市販は確実。すでに、メルセデスベンツ『Sクラス』がV型6気筒、BMW『7シリーズ』とレクサス『LS』がV型8気筒エンジンを基本にしたハイブリッドを発売しているが、アウディA8の直列4気筒システムは、ライバルの一歩先を行くダウンサイジングハイブリッドとして、受け入れられる可能性がありそうだ。

《森脇稔》

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