日産車体、九州新工場が本格稼動へ

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日産車体は24日、100%出資子会社の日産車体九州が日産自動車・九州工場敷地内にある新工場で同日、稼働開始式を行なったと発表した。

日産車体は、2007年2月に新工場の建設を決定、昨年4月に竣工式を行った後、試作を続けた後、計画通り2009年12月に最初の車種として主に中近東向けのSUV、新型『パトロール』の生産を開始、今年1月から量産体制に移行した。

新工場は、車体館、塗装館、組立館と、日産車体九州の本社機能を持つ事務棟で構成する。圧造、樹脂部品は、同じ敷地内の日産自動車九州工場から供給を受け、フレーム工場と組立工場の一部は既存の建屋を活用するなど、日産自動車九州工場との連携を図っている。建屋面積は、日産自動車九州工場の既存の建屋と合わせて7万5500平方m。

新工場は「日産生産方式(NPW)」を取り入れた。、モノコック構造からフレーム構造の車種まで、コンパクトカーからフルサイズの大型車までの混流生産が可能。日産グループの国内工場でフルサイズの大型SUVや大型ミニバンの生産が可能な唯一の工場となる。

また「人と環境に優しい工場」を目標としており、環境面では、塗装工程の新技術の採用などによりVOC排出量やCO2排出量を世界中の日産グループの工場の中でもトップレベルにまで低減した。さらに、組立のトリムラインの難作業や車体ラインの重筋作業を削減するなど、作業者の負担軽減も図った。

新工場では、パトロールを2009年度末までに、約5000台生産する予定で、2010年度には、国内向けのミニバン『エルグランド』、主に北米向けのミニバン『クエスト』、主に北米向けの高級SUV、インフィニティ『QX56』を生産開始する予定。これらの4車種を年間を通じて生産する2011年度以降、グローバルの自動車市場が回復し、年産12万台のフル稼働に移行していく。

工場の従業員は、昨年12月の生産開始時点で約300人、今年4月時点で約400人とし、2011年度以降、フル稼働時には、当初計画通り1000人体制となる。

《レスポンス編集部》

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