シトロエンは19日、『DS3』の高性能バージョン、『DS3レーシング』を発表した。動画共有サイトでは、そのイメージビデオが公開されている。
同車は、WRCで5度のマニファクチャラーズタイトルに輝いたシトロエンのワークスチーム、「シトロエンレーシング」が、そのノウハウを投入して開発したDS3の高性能版。1.6リットル直列4気筒ターボ「THP150」エンジンは、ターボチャージャーやコンピューター、エグゾーストなどに専用チューンが施され、最大出力200ps、最大トルク28kgmを発生する。これは44ps、3.5kgmのパワーアップだ。
足回りは、サスペンションとブレーキを強化。ステアリング特性はシャープな方向へセッティングされ、ESPにも専用チューンが施される。トレッドは30mm広げられ、車高は15mm低められた。
内外装はレーシングイメージを感じさせる仕上がり。ボディカラーはダークグレーを基本に、ドアミラー、ルーフ、アルミホイールなどをブライトオレンジでコーディネート。ルーフにはチェッカーフラッグ模様があしらわれる。前席にはバケットシートを装備。ダッシュボードやシフトレバー周りにはオレンジが配されるほか、センターコンソールやドアにはカーボンファイバートリムが添えられ、スポーティな雰囲気を盛り上げる。
DS3レーシングは、3月2日に開幕するジュネーブモーターショーで正式発表された後、今年後半に1000台を限定発売。ホットなパフォーマンスを予感させる映像は、動画共有サイトで見ることができる。