ウルトラ一族が正義の味方ばかりなのはおかしいと思っていたら、やっぱりいた! ウルトラマンたちの故郷「光の国」が、邪悪な心を持つウルトラマンベリアルによって壊滅の危機におちいる。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』が上映中。最近のウルトラ作品はお父さんたちの飲み会での与太話に、あるいはヒーローオタクの突っ込みに何らかの回答を与えるエピソードが多く、新作でも「おお、そう来たか」という場面がつづく。こじつけ気味の解釈もあれば、新たな矛盾が発生しているような場面もあるが……。
100体もの怪獣を操ることができる“ギガバトルナイザー”を手に入れたベリアルの前に、ウルトラの父が、歴戦の勇士たちが、つぎつぎ倒されていく。
シニアファンにとって怪獣がああも軽やかに動くのはかえって違和感があるものの、迫力のアクションを見せる。ウルトラマンキングの声は「さすが」と思わせるいっぽう、ウルトラの母の声は商業作品にあるまじき水準。
プロデューサー:岡部淳也、監督:坂本浩一、制作:円谷プロダクション、配給:ワーナー・ブラザース映画