公用車でひき逃げの巡査部長、停職処分

自動車 社会 社会

先月15日、香川県高松市内で発生した重傷ひき逃げ事件について、香川県警は18日、事故を起こした高松北署・地域課に所属する58歳の巡査部長をひき逃げ容疑で書類送検するとともに停職6か月の懲戒処分を実施した。同日付で依願退職しているという。

香川県警・監察課によると、問題の事故は11月15日夕方に発生している。高松市春日町(N34.20.9.5/E134.5.32.3)付近の国道11号で、道路沿いのガソリンスタンドから進出してきたバイクと歩道を進行していた自転車が出会い頭に衝突。自転車は転倒し、乗っていた54歳の女性は骨折などの重傷を負ったが、バイクに乗った男は「立てるのだし、たいしたケガじゃない」などと言い残して逃走した。

通報を受けた駆けつけた高松北署員がバイクのナンバーを照会したところ、同署地域課のバイク(公用車)と判明。このバイクを使っている駐在所勤務の58歳の巡査部長から事情を聞いたところ、ひき逃げ容疑を大筋で認めたことから、事故翌日に自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

監察課は巡査部長に対する処分を検討してきたが、事故を起こしたのが公用車であり、巡査部長が勤務中にもかかわらず私服を着用していた点を重視。「警察に対する市民の信頼を失墜させる悪質な行為」として、巡査部長をひき逃げ容疑で書類送検するとともに、停職6か月の懲戒処分を実施した。巡査部長は依願退職を申し出ており、警察はこれを受理している。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース