【デトロイトモーターショー10】BMW 7シリーズ、6気筒が18年ぶりに復活

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BMW 740i
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BMWノースアメリカは16日、『7シリーズ』に「740i」と「740Li」を追加し2010年春、米国市場へ導入すると発表した。7シリーズに6気筒エンジンが用意されるのは、米国では18年ぶりとなる。

初代7シリーズ(E23型)は、1977年にデビュー。1978年には3.2リットル直6(197ps)を積む「733i」が米国上陸を果たす。1986年には2代目(E32型)にモデルチェンジ。米国では3.4リットル直6(218ps)搭載の「735i」が6気筒モデルとして用意され、1992年まで販売された。しかし、1994年登場の3代目(E38型)以降、V8とV12だけのラインナップとなっていた。

ところが、2001年発表の現行7シリーズ(E65/66型)では、BMWの「エフィシエントダイナミクス」思想に基づき、エンジン排気量のダウンサイジングを実施。欧州や日本でも販売中の740iグレードは、V8ではなく、直噴3.0リットル直6ツインターボ(326ps、45.9kgm)を搭載している。

今回、BMWはこの740iの米国導入を決定。米国向け7シリーズにとって、18年ぶりに6気筒搭載車が復活することとなった。直噴3.0リットル直6ツインターボは欧州や日本仕様に対して若干デチューンされており、最大出力315ps/5800rpm、最大トルク45.6kgm/1600 - 4500rpmを発生。高精度ダイレクトインジェクション、ダブルVANOS、ブレーキエネルギー回生システムなどにより、高い環境性能が追求された。

米国では、2010年1月11日に開幕するデトロイトモーターショーで正式発表。740iとロングホイールベースの740Liの2グレードを設定し、2010年春から販売が開始される。BMWは「740iはV8並みのパワーを6気筒の燃費で実現するモデル」と自信をのぞかせている。

《森脇稔》

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