フォルクスワーゲングループは20日、2010 - 12年の3年間に、総額258億ユーロ(約3兆4150億円)の大型投資を行うと発表した。
258億ユーロの中で、199億ユーロ(約2兆6340億円)は、工場などの設備投資に充当。設備投資の半分は、地元ドイツで行われ、133億ユーロ(約1兆7600億円)は、設備の近代化とモデルレンジの拡大に充てられる。
フォルクスワーゲングループは、世界各地で積極投資を実施。米国ではテネシー州チャタヌーガに、10億ドル(約900億円)を投資して新工場を建設し、2011年から『パサート』後継の4ドアセダンを生産する。
また2009年9月、中国へ総額40億ユーロ(約5280億円)の投資を行うと発表。中国内2工場の設備増強などを実施する。さらにロシアにおいては、カルーガ工場へ約5億7000万ユーロ(約780億円)を投資。さらに2億0400万ユーロ(約280億円)を追加投資し、10月にスタートした『ティグアン』の生産を拡大する。
今回発表された258億ユーロもの大型投資は、フォルクスワーゲングループの成長を維持するのが狙い。トヨタを抜いて、世界ナンバーワンメーカーになるという目標に向けた重要なステップとなりそうだ。