初代VW ゴルフ、南アフリカで生産終了…最終限定車を発売

自動車 ビジネス 企業動向
シティ(初代ゴルフ)の最終限定車
  • シティ(初代ゴルフ)の最終限定車
  • シティ(初代ゴルフ)の最終限定車
  • シティ(初代ゴルフ)の最終限定車
  • シティ(初代ゴルフ)の最終限定車
  • シティ(初代ゴルフ)の最終限定車
  • シティ(初代ゴルフ)の最終限定車
  • シティ(初代ゴルフ)の最終限定車
  • シティ(初代ゴルフ)の最終限定車

フォルクスワーゲンオブ南アフリカは11日、『シティ』(初代『ゴルフ』)の生産を終了すると発表した。デビューから35年が経過した初代ゴルフは、最終限定車1000台でフィナーレを迎える。

フォルクスワーゲンは1974年、初代ゴルフを発表。1978年には、南アフリカのユイテンハーグ工場で初代ゴルフの現地生産を開始し、南アフリカ市場へ投入した。

1984年、現地では2代目ゴルフが発売されるが、初代よりもボディは大きくなり価格も上昇。そこでエントリーモデルの役割を持たせる目的で、初代ゴルフを継続販売することになった。現地とは2代目と区別するため、シティのネーミングが与えられた。

以来、シティは改良を受けながら25年間に渡り、ユイテンハーグ工場で生産。シティの累計生産台数は37万7484台で、ゴルフ時代も含めると51万7834台に達する。ユイテンハーグ工場は現在、世界で唯一、初代ゴルフを生産している拠点だ。

シティは間もなく生産を終了するが、その最終限定車として『シティMk1』を1000台生産。1.6リットル直4エンジン(105ps)搭載車をベースに、数々の特別装備を採用した。

外観は4灯式ヘッドライト、15インチのガンメタリックアルミホイール、ダークテール、ポリッシュ仕上げのエグゾーストパイプを装着。グリルにはクロームの縁取り、ボディサイドには専用ストライプを添えた。ボディカラーは、ブラックとシャドウブルーの2色だ。

室内は部分レザーのスポーツシート、レザーステアリングホイール、ゴルフボール状のシフトレバーを採用。シートやシフトレバーブーツは赤いステッチ入りだ。限定車を示すシリアルナンバープレートも装備される。

最終限定車は1000台生産されるが、そのうち1台はドイツのVWグループ博物館「アウトスタッド」に収蔵。もう1台は南アフリカの「オートパビリオン」に永久保存される。さらに22日まで、南アフリカ国内各地を巡る「さよならツアー」を行うほか、2台がチャリティオークションに出品されるなど、現地は偉大な名車の生産終了を惜しむイベントが目白押しだ。

シティMk1の現地価格は、11万3500ランド(約140万円)。3年/12万kmの保証を付けて、南アフリカだけでなく、一部海外市場でも販売される。初代ゴルフといえば、小型FF車のパイオニア的存在。今見ても、そのスタイルは完成されている。最終限定車は右ハンドルということもあり、日本でも「コレクターズアイテムにしたい」というファンは少なくないと思われる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集