GM、オペルの新CEOを指名…自主再建への第一歩

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ニック・ライリー新CEO
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GMは11日、「オペル」とその英国ブランド名、「ヴォクスホール」の新CEOとして、ニック・ライリー氏を指名した。GM傘下で自主再建を図ることになったオペルの舵取りを行う。

ニック・ライリー氏は1975年、GMへ入社。英国、ベルギー、米国、メキシコでキャリアを磨いた後、1986年に英国へ戻り、ヴォクスホールの統括責任者に就任する。

1987年には、GMといすゞの合弁事業の副社長に。1990年にヴォクスホールの工場長、1994年にスイスの欧州GM副社長を経て、2002年1月には韓国のGMデーウへ移り、同年10月にGM DATの社長兼CEOに着任。2009年7月からは、GMの上級副社長とGM国際部門の社長も兼任していた。

GMのフリッツ・ヘンダーソン社長兼CEOは、「ニック・ライリー氏の豊富なキャリアが、オペルとヴォクスホールを、より良い方向へ導くと確信している」とコメントしている。

GMは今年9月、リストラの一環として、オペルブランドをカナダの部品大手、マグナインターナショナル社を中心としたグループに売却すると発表。ところが11月3日、GMの財務状況が改善してきたことを理由に、オペルブランドの売却方針を撤回。引き続きGMが保有するとしていた。

これに対して、マグナ連合へのオペル売却を後押ししてきたドイツ、ロシアの両政府は、GMのオペル売却中止に反発を強めており、今後の混乱も予想される。

《森脇稔》

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