フェラーリ 599 陶磁器バージョン、1億6200万円で落札

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599GTB フィオラノ チャイナリミテッドエディション
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フェラーリは3日、中国北京で開催されたオークションに、『599GTBフィオラノ』(日本名:『599』)の中国向け限定車「チャイナリミテッドエディション」を出品。120万ユーロ(約1億6200万円)という高値で落札された。

599GTBフィオラノは、2006年3月のジュネーブモーターショーで発表されたフェラーリのフラッグシップ。6.0リットルV12(620ps、62kgm)をフロントに搭載し、0 ‐ 100km/h加速3.7秒、最高速330km/hという世界最高峰の性能を発揮する。日本での価格は3560万円だ。

599の中国向け限定車は、中国人有名アーチスト、Lu Hao氏とコラボレーションして製作。宋王朝時代の5窯のひとつ、磁州窯(じしゅうよう)にヒントを得た陶磁器パターンがホワイトのボディに描かれた。実物と同じく上薬加工が施され、絶妙な光沢感を引き出している。

また、リアピラーには「中国」のエンブレムを装着。中国富裕層の購買欲を刺激する演出が施された。ちなみに、磁州窯の陶磁器は現存するものが数百点しかなく、世界的に見ても貴重な文化遺産として知られる。

3日、フェラーリは北京の赤門画廊で上海の顧客に向けたイベント、「Galaディナー」を開催。その最後に行われたオークションに、599の限定車は出品された。

ミハエル・シューマッハ氏、フェラーリアジアパシフィックのマルコ・マティアッチCEO、Lu Hao氏らが見守る中、オークションは開始。そして、見る見る値はつり上がり、最終的に120万ユーロ(約1億6200万円)という高値で落札された。限定車の特別装備を差し引いても、1億円以上のプレミアが付いた計算だ。

収益の一部は、次世代中国の自動車エンジニアリングを担う学生向け教育基金に寄付されるというが、今回のオークションは、あらためて中国富裕層の旺盛な購買力を世界に示す結果となった。

《森脇稔》

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