自動車税制改革フォーラムは31日、東京モーターショーでの恒例となっているシンポジウム「みんなで考えようクルマの税金2009」を、幕張メッセ内で開いた。
今年で7回目を迎え、会場は一般来場者ら300人で満席となった。シンポジウムはテリー伊藤氏やデーブ・スペクター氏の出席によるパネル討議方式で進行、両氏の軽妙なトークにしばしば笑いで包まれた。
テリー氏は、民主党政権が来年度の実施を表明しているガソリン税や自動車重量税などの暫定税率撤廃について「30年余りも続いたが、撤廃は第一歩」と評価した。だが、ガソリンに対しては「地球温暖化対策税(仮称)」という環境新税の導入も検討されていることから「安心できない。チェックが必要」と強調した。
デーブ氏は、日本メーカーの環境技術に関連し「日本車は世界で尊敬されている。ハイブリッド車などはもっと税負担軽減で応援すべき」と述べ、現在実施中のエコカー優遇税制の一段の拡充を訴えた。
出席者は改革フォーラムが提案している自動車関係諸税の簡素化・軽減を推進すべきとの意見で一致した。