ヤマハは、トヨタ自動車が発表したスーパースポーツカー、レクサス『LFA』のエンジン開発に協力したヤマハ発動機とともに、量産スーパースポーツカーにふさわしいドラマチックな音響性能を追求したエンジン音のサウンドデザインを手掛けた。
今回のサウンドデザインでは、「ドラマチックサウンド」のイメージを具現化するため、音を媒体としてドライバーとクルマがダイレクトにつながることを主眼に置いた。ドライバーの繊細な運転操作に、敏感に反応するエンジン音を創出するとともに、その良質なエンジン音を効果的にドライバーに伝えることに配慮した。
今回のサウンドデザインでは、エンジン本体を「音を生み出す音源」、車体を「音の伝達装置」として位置づけ、ヒトとクルマの間のスムーズな相互作用を生み出す仕組みを提案し、採用された。
LFAが搭載する等間隔爆発10気筒エンジンが備える音の特徴を、直に感じられるよう、電気・電子的な音の加工や処理をすることなく、物理的な音響手段のみを駆使し、クリアで芯のある滑らかなサウンドを得ることができるとしている。
また、市街地の通常走行時の静粛性と、アクセルを踏み込んだ時の反応の良さの両立を図った。
LFAとエンジンは東京モーターショーのレクサスブースに、LFAプロトタイプ車とそのエンジンは、ヤマハ発動機のブースでそれぞれ展示される。