フェラーリ副社長、ロータスCEOに着任…未来を語る

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ダニー・バハー新CEO
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  • ロータス F1の2010年風洞実験用マシン
  • ロータス F1の2010年風洞実験用マシン

10月上旬、ロータスの新CEOに就任したダニー・バハー氏。このほど、ロータスの従業員を前に、将来のビジョンを説明した。

ダニー・バハー氏は、フェラーリの副社長にまで登り詰めた人物。9月のフランクフルトモーターショーで初公開された『458イタリア』のPRビデオにも出演している。そんなダニー・バハー副社長のロータスCEOへのヘッドハンティングは、華麗なる転身と話題になった。

着任から約2週間を経たダニー・バハーCEOだが、このほどロータスの従業員の前で、今後の経営ビジョンを明らかにした。

「私の構想はシンプルだ。美しく、環境に優しく、そして信頼されるスポーツカーをロータスが作り続けるということ」と、ダニー・バハーCEOは言う。さらに「流行に左右されず、顧客が求める車を真摯に開発することが大切」と強調する。

フェラーリ出身らしく、モータースポーツ活動の強化も宣言。インディ、GT、ルマン、そしてF1と、あらゆるモータースポーツに参戦していく考えを表明した。ダニー・バハー氏は「モータースポーツこそ、我々の開発能力を示す格好の舞台」と力を込める。

F1に関しては今年9月、FIA(国際自動車連盟)がロータスを2010年シーズンの13番目のエントラントとして承認。マレーシアの航空会社、エアアジアのトニー・フェルナンデスCEOがチーム代表を務める予定で、10月中旬には風洞実験用のマシンが完成している。F1の名門、ロータスの16年ぶりの復活は、大きな話題となるのは間違いない。

また、ダニー・バハーCEOは12月、今後7年間の具体的な商品計画などについて公表する方針。ロータスからどんなスポーツカーが登場するのか、ファンの期待は高まりそうだ。

《森脇稔》

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