フォードモーターは、9月の米国新車販売におけるハイブリッド車のセールスが2万6016台となり、前年同月比73%の伸びを記録したことを明らかにした。ハイブリッド車全体の販売台数が14%減となる中で、好調に推移している。
フォードのハイブリッド車は、ミッドサイズセダンの『フュージョン』と小型SUVの『エスケープ』。それぞれに「マーキュリー」ブランド版として、『ミラン』と『マリナー』を用意している。
4車のハイブリッドシステムは基本的に共通。2.5リットル直4ガソリンエンジンにモーターの組み合わせだ。米国EPA(環境保護局)燃費は、フュージョンとミランが市街地17.4km/リットル、高速15.3km/リットル、エスケープとマリナーが市街地14.4km/リットル、高速12.7km/リットルだ。
フォードの米国9月販売では、ハイブリッド4車が2万6016台をセールス。前年同月比は73%増と大幅な伸びを見せた。
これまでフォード車に興味がなかった顧客が、購入しているのが特徴。フュージョンハイブリッドの場合、顧客の60%以上がフォード以外からの乗り換え。そのうち約半数は米国車以外からの代替で、中でもトヨタやホンダからの乗り換えが目立つという。
フォードはハイブリッド4車以外にも、EVなどの環境対応車を米国市場に投入していく方針。GMやクライスラーと比較すると、環境対応車分野では一歩リードしているフォードだけに、そのアドバンテージを拡大したいところだろう。