【新聞ウォッチ】「カワサキ」はどこへ消えた? 悲しむバイクファン

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スズキブース
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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2009年10月26日付

●参院補選民主2勝 臨時国会に弾み(読売・1面)

●支援機構で日航再建、つなぎ融資に政府保証、週内決着ヘ調整(毎日・1面)

●「ペタルの形状に問題」トヨタ車事故 米道路局が報告、地元紙報(毎日・2面)

●社説:モーターショー:環境技術をさらに磨け(毎日・5面)

●EVが未来を変える(中):新規参入続々脱石油後押し(産経・3面)

●ダイハツ優勝、実業団女子西日本駅伝(東京・19面)

●国際線、4路線目、羽田「ハブ化」渦中、北京直行便就航(東京・24面)

●高速鉄道、川重系車両を採用、北京 - 上海、2011年にも走行(日経・1面)

●二輪車生産、インドネシアで2割増強、ホンダ、100億円投じ工場拡張(日経・9面)

ひとくちコメント

24日から一般公開されている東京モーターショー。25日は読売が「エコが握る自動車産業の未来」、きょうは毎日が「環境技術をさらに磨け」とそれぞれ「社説」で取り上げている。

両紙とも書き出しは「海外の主要メーカーがそろって参加を見送った」と、今回の窮状ぶりを伝えたあとで、「日本メーカーは最先端の環境技術を駆使した最新モデルや試作車を出品している」と紹介している。キーワードは「環境」だ、という論調も同じだ。

しかし、武士の情けなのだろうか、案外、マスコミ報道で触れられていないのが日本のメーカーの中でも二輪車の川崎重工、いすゞ、日野、三菱ふそう、日産ディーゼルといったトラックメーカーも参加を見送ったことだ。いずれも主催する日本自動車工業会の会員会社である。

2年前の前回同様、今回も乗用車、二輪車、商用車、部品などすべてのカテゴリーを一堂に会する「総合ショー」のはずではなかったのか。経営危機に瀕するトラック各社は想定外の逆風では「やむを得ない」との見方もあるが、国内メーカーがわずか4社しかない二輪車の「カワサキ」のブースが見当たらないのは残念でならない。会場のバイクファンからは「どこへ消えたの?」と悲しむ声も聞こえてくる。

《福田俊之》

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