「2009東京国際自動車会議」(主催・日経BP社)が20日都内のホテルで開かれ、講演したトヨタ自動車の内山田竹志副社長は、今年末から日米欧でリース販売を開始するプラグインハイブリッド車(PHV)について、現状では「電気エネルギー利用の最も現実的な解」と述べた。
内山田副社長は、『プリウス』など通常のHVは、昨年までの「普及期から(今年は)メインストリームのひとつとなってきた」と評価。一方でエコカーの次のステップとしては電気エネルギーのウェイトを高めた車両も求められるとし、PHVが現実的なアプローチになるとの同社の方針を強調した。
電気自動車(EV)については、「複数台を保有する家庭が近距離用のコミューター的に1台をEVにするというのはあるだろう」と指摘。だが、1台しか保有しないユーザーが、航続距離に難点のあるEVに置き換えるのは「コスト面からも現状では難しい」との見方を示した。トヨタはEVについては、2012年から米国で近距離用の小型タイプを投入する予定でいる。