【ATTT09】ハセテック…リーフ 効果で高まるEVへの期待

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ハセテックは東京電力と共同開発した急速充電器を展示
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  • リーフ(資料画像)
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ハセテックは、東京電力と共同で開発した電気自動車用の急速充電器を出品。3相200Vのプラグから最大出力50kWの電力を供給、約15分という短時間で8割の充電を可能とするもので、現在までに約70台を販売したという。

6月に発売された三菱のEV『i-MiEV』の供給が多くなるにつれ、急速充電器に対する需要は高まってきている、と同社関係者は語る。また、年5万台の販売を計画している日産『リーフ』の発表により更にEVに対する期待感は高まってきており、「特に販社からの問い合わせが多くなってきている」とのこと。

しかし、同社が販売する急速充電器の価格は350万円(他メーカーも同価格。補助金の上限は175万円)で、これに設置・工事費用が約200万円かかるため、導入コストは非常に大きい。また、電力消費量も多いため、これに対応できる設置場所が限られてしまうのが急速充電器のネガティブな点だ。

同社ではこれらの需要にも対応するため今後は、一般家庭でも使用できる200V電源を利用した「倍速充電」や、倍速と急速の中間を埋めEVなら約1時間でほぼ満充電できる「中速充電」の開発、販売を計画する。

急速充電器の導入はまだ実証実験の段階ということもあり、各メーカーから販売されている充電器自体の性能に殆ど差はない。同社は「今後は課金機能の搭載、個人認証データなどプラスアルファの機能で差をつけていく事が課題」としながらも、「各社がバラバラのサービスを行っていてはEV普及の妨げになってしまう。インフラ協議会などで情報を共有し、将来はデータ通信が可能な情報発信ツールとしての展開も視野に入れ、EV普及に積極的に取り組んで行きたい」としている。

《宮崎壮人》

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