ジェイテクト、ミッション用低トルクスラスト針状ころ軸受を開発

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低トルクスラスト針状ころ軸受
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ジェイテクトは15日、自動車のトランスミッションに使用する低トルクスラスト針状ころ軸受を開発したと発表した。

トランスミッションには、多くのスラスト針状ころ軸受が使用されている。トランスミッションを小型化するため、軸受のスペースが小さくなり、短いころを使用するケースが増えている。ころが短い場合、トランスミッションに組付けする取扱い時にころが傾き、脱落する問題があり、従来品では2枚の円環板材を成形した保持器で対応していた。

今回開発した製品は、保持器に高精度プレス技術を活用し、1枚の円環板材からなる新形状とした。ころの傾きを保持器ポケットの端面で支持して脱落を防止、保持器ポケットの端面に凸部を形成し、ポケット端面と周速の小さいころ端面中心部を接触させて、回転時の摺動抵抗を低減させる。従来品と比べて最大で60%低フリクション化、20 - 30%の軽量化、最大で20%の低コスト化を実現するとしている。

今後、自動車メーカー、トランスミッションメーカーでの採用に向け販売活動を展開する。2010年に20万個、売上げ2億円を目指す。

《レスポンス編集部》

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