米国の『グリーンカージャーナル』誌は7日、「2010グリーンカーオブザイヤー」のファイナリスト5台を発表した。日本製ハイブリッドが2台、ドイツ製クリーンディーゼルが2台、米国製ハイブリッドが1台という布陣だ。
グリーンカーオブザイヤーは、米国の中でも最も環境意識が高いとされるカリフォルニア州のロサンゼルスモーターショーで発表するのが通例。グリーンカージャーナル誌が主催し、米国在住のジャーナリストが2008年秋から2009年秋までの1年間に米国で発売された新型車の中から、エコな1台を選出する。
最終選考に残った5台は、アウディ『A3TDI』、ホンダ『インサイト』、フォードのマーキュリー『ミランハイブリッド』、トヨタ『プリウス』、フォルクスワーゲン『ゴルフTDI』だ。国別では日本車が2台、ドイツ車が2台、米国車が1台となる。
インサイトとプリウスについては、改めて説明する必要はないだろう。アウディA3TDIは、『Q7』に続く米国におけるクリーンディーゼル搭載車第2弾。2.0リットル直4ターボディーゼル「TDI」(140ps、32.6kgm)は、米国EPA(環境保護局)燃費が市街地12.75km/リットル、高速17.85km/リットル。排出ガス性能は、全米50州のディーゼル規制に適合している。
フォルクスワーゲンのゴルフTDIは『ジェッタTDI』での成功を踏まえ、米国へ投入。アウディA3TDIと共通の2.0リットル直4ターボディーゼル「TDI」(140ps、32.6kgm)を搭載。米国EPA燃費は市街地12.75km/リットル、高速17.43 - 17.86km/リットルと優秀だ。もちろん、全米50州のディーゼル規制をクリアしている。
マーキュリーミランハイブリッドは、フォード『フュージョンハイブリッド』の兄弟車。2.5リットル直4ガソリンエンジンにモーターを組み合わせ、米国EPA燃費は、17.3km/リットルをマークする。
グリーンカーオブザイヤーは12月3日、ロサンゼルスモーターショーで発表。ちなみに昨年は、フォルクスワーゲンのジェッタTDIがディーゼル車として初のイヤーカー輝いた。今年は日本製ハイブリッドとドイツ製クリーンディーゼルの争いとなりそうだ。