GSユアサ・パワーサプライは7日、産業用リチウムイオン電池モジュール「LIM30H-8A」が、JR東日本の「蓄電池駆動車システム」に採用されたと発表した。この電池を搭載した試験車両「NE Train スマート電池くん」は10月から試験走行を行う。
蓄電池駆動車システムは、電化区間は通常の電車として走行するとともに、必要に応じて蓄電池を充電する。非電化区間では蓄電池のみでモーターを駆動させて走行するという「電車版ハイブリッド」とも呼ばれる。非電化区間では駅で架線から充電できる設備の開発も進められている。
GSユアサ・パワーが供給するリチウムイオン電池は、最大許容電流600A、連続通電電流100Aでの安定した充放電性能を持つ。モジュール外装部品に樹脂材料を使用、小型・軽量化したほか、内部抵抗を低減して長寿命性能を実現したとしている。