米国ホンダは6日、新型車『アコードクロスツアー』の内装を初公開した。9月1日には外観のみが公開されていたが、これで新型の全容が明らかになった。
アコードクロスツアーは、『アコード』シリーズの最上級車に位置づけられる5ドアモデル。クロスツアーとは、クロスオーバーユーティリティビークル(CUV)に近い意味が込められており、セダン、ステーションワゴン、SUVを融合させた高い機能性が売りとなる。
フロントマスクはアコードと共通イメージだが、専用の大型グリルが力強い雰囲気を演出。リアはゲートを強めに寝かせ、滑らかでエアロダイナミックなフォルムが追求された。
初公開されたインテリアは、大人5名に充分なスペースや、使い勝手に優れる荷物スペースなどが特徴。インパネはアコードシリーズ共通デザインで、ワイドなセンターコンソールや操作性に配慮したスイッチ類を継承。アコードよりも高めのシートポジションが、見晴らしの良さを実現している。
荷室はタイヤハウス付近のレバー操作により、リアシートが前倒しでき、簡単にスペースを拡大。床下には深さ20cmの大容量サブトランクが設けられた。このサブトランクは脱着式で、ふたはプラスチックとカーペットのリバーシブル仕上げとした。
新型アコードクロスツアーは、11月から米国で販売開始。3.5リットルV6「i-VTEC」(271ps)+4WDモデルなどが設定される。米国ホンダのエリック・バークマン副社長は、「ホンダ車は室内の広さや使い勝手の良さを訴求してきた。新型アコードクロスツアーは、大型車に匹敵する機能的な空間を持つ」とアピールしている。