アストンマーチンは9月15日、フランクフルトモーターショーで、新型車『ラピード』(RAPIDE)を発表した。動画共有サイトでは、その開発テストの模様を収録したPR映像を公開中だ。
新型ラピードは、アストンマーチンにとって久々の4ドアモデル。世界で最もエレガントで機能的、ラグジュアリーな4ドアスポーツカーをテーマに開発された。
外観は、『DBS』や『V8ヴァンテージ』などと同様に、ひと目でアストンマーチンとわかるアイデンティティを保ちつつ、伸びやかなフォルムを持つ4ドアスポーツを表現。ボディサイズは全長5019×全幅2140×全高1360mmで、ポルシェ『パナメーラ』(全長4970×全幅1930×全高1417mm)と比較すると、ラピードは49mm長く、210mmワイド、57mm背が低い。
エンジンは『DB9』と基本的に共通の5935ccのV12で、フロントミッドシップにレイアウト。最大出力477ps/6000rpm、最大トルク61.2kgm/5000rpmを発生する。トランスミッションは「タッチトロニック2」と呼ばれるパドルシフト付きの6速AT。この結果、ラピードは0-100km/h加速5.3秒、最高速303km/hという刺激的なパフォーマンスを発揮する。
このエンジンはアストンマーチンの職人により、1基1基ハンドメイドで生産。車両の最終組み立ては、オーストリア・マグナシュタイア社のグラーツ工場に委託される。
独立4シーターのキャビンは、レザーやウッドなど最上の素材を厳選し、極めてラグジュアリーな世界を演出。バング&オルフセン製オーディオや後席用のツインDVDスクリーンなどを装備し、快適な移動空間を追求した。
新型ラピードは、2010年初頭からデリバリー開始予定。英国、ドイツ・ニュルブルクリンク、イタリア・ステルビオ峠での開発テストの様子を収めたPR映像は、動画共有サイトで見ることができる。