【ボルボ XC60 新型】ついに出た「自ら止まってくれるクルマ」

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ボルボ XC60
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追突しそうになったらクルマが自動的に停止する、なんてことは未来のクルマでは当たり前になるはずと思っていたが、21世紀もだいぶんたった今、ついに「それらしい」クルマが登場したことは素直に喜ばしい。

広告コピーは「安全革命。自ら止まってくれるクルマ」だ。

赤外線レーザーで前方車両の反射板をとらえるという仕組みは、必要最低限の自動停止装置というべきもので、渋滞中などの“うっかり”追突(これが実は追突事故の多くを占めるという)を防いでくれる。人身事故軽減というより事故処理の煩わしさ、修理代の辛さなど心理的な傷を防ぐという点で、まさに人に優しい装備だ。

そして何より今回評価すべきは、運転がクルマ任せになって危険だということで、この手の装置をなかなか承認しなかった日本のお役所をボルボが寄り切ったことだろう。この手の安全装置は確かに両刃の剣ではあるが、今後のことを考えればきわめて重要な機能のはず。政権交代もあったことだし、お役所にもこれを機に一気に変わってもらいたいもの。

また日本の路上にすんなり溶け込みそうな引き締まったスタイリングも素晴らしい。ボディサイズは日本で使うのにギリギリセーフといったところだが、見晴らしが良い分、取り回しは楽だ。ややターボラグはあるものの、3リッター直6ターボの走りは充分にスポーティだし、ランドローバー譲りというオフロード性能も併せ持っている。

インテリアの趣味も良く、ユーザーは500万円超のクルマを買った満足感を得られるはず。オーディオの音も素敵だ。唯一残念なのが操作性が大変悪いHDDナビだが、「独自のセンタースタックゆえ仕方がない」とせずに何らかの対応を急いでもらいたい。

《水野誠志朗@DAYS》

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