三菱重工業の航空機子会社三菱航空機は2日、米国のトランス・ステーツ・ホールディングス社(TSH)との間で次世代リージョナルジェット機「MRJ」を100機受注したと発表した。三菱航空機が海外企業から受注したのは初めて。
100機のうち、確定が50機、オプションが50機。TSHはミズーリ州セントルイスに本社を置き、傘下に米国の大手リージョナル航空会社であるトランス・ステイタス・エアラインズ、ゴージェット・エアラインズの航空会社2社を保有し、米国大手航空会社であるユナイテッド航空とUSエアウェイズから、フィーダー路線(ローカル都市への接続路線)の運航サービスを受託している。
今回MRJを発注したTSHのリチャード・A. リーチ社長は「MRJは環境、乗客、エアラインを重視した革新的なリージョナルジェット機である。MRJがもたらす低燃費、低騒音、低排出ガスなどの環境性能は、エアラインの運航コスト低減に直結する。さらにリージョナルジェット機の中で最大の客室を持ち、新設計の座席と低騒音のエンジンを組み合わせたMRJは、他のどのリージョナルジェット機にも勝る快適な空の旅をお客様に提供できる」とコメント。