前原国交相は29日の閣議後会見で、高速道路の整備計画などを審議する国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)について「急に招集されて説明を受け、議論は数分という、正当性を与えるための機関でしかない」と述べ、同会議を廃止する考えを明らかにした。
前政権時代の4月の国幹会議で決めた、外環道練馬 - 世田谷間などの整備計画への格上げについては「(同会議に)民主党議員も入っていたので責任がある。前政権で決まったものは踏襲していく」と述べて変更しない考えを示した。
今後の高速道路整備については「費用対効果など明確な選定基準を設けて、透明性を持った事業選定が行われる仕組みを作りたい」と述べ、国幹会議に代わる新たな仕組みを作る考えを示した。