【フランクフルトモーターショー09】ダッジ キャリバー…新ディーゼル&インテリア

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クライスラーグループは15日、欧州向けのダッジ『キャリバー』にマイナーチェンジを施した。環境性能の高いディーゼルエンジンや一新されたインテリアが特徴だ。

キャリバーは2006年1月のデトロイトモーターショーでデビュー。セダンとSUVを融合したような5ドアのクロスオーバー車で、2007年6月には日本へも投入された。欧州市場ではCセグメントに属するハッチバックモデルとして販売されている。

デビュー以来、初のマイナーチェンジでは、欧州仕様に設定するディーゼルがフォルクスワーゲン製2.0リットルから、最新の直噴2.2リットル直4ターボディーゼルに切り替わった。このディーゼルは、最大出力163ps、最大トルク32.6kgmを発生する。

旧ディーゼルと比較して、16%パワフルで3%トルクフル。それでいて、欧州複合モード燃費は17.2km/リットル、CO2排出量は154g/kmと、それぞれ5%、3%の改善を果たした。排出ガス性能はユーロ5に適合する。

ガソリンエンジンは、1.8リットル直4を2.0リットル直4に変更。新2.0リットル直4は、最大出力156ps、最大トルク19.4kgmで、1.8リットルよりも4%パワフルかつ13%トルクフルだ。2.4リットル直4(170ps、22.4kgm)も用意される。

室内はインパネのデザインを一新。質感と機能性を高めた新形状とした。サテンシルバーやクロームをアクセントにあしらうとともに、ドアパネルやセンターコンソールには、ソフトタッチ樹脂を使用した。「iPodコントロール」など、便利なアイテムも加わっている。

クライスラーの今年1 - 8月欧州新車販売は、前年同期比46.9%減の3万5451台。クライスラーは「2008年、北米市場を除いて世界で最も売れたクライスラー車がキャリバー」と言うが、マイナーチェンジを受けたキャリバーが、どこまで販売回復に貢献できるかは未知数だ。

《森脇稔》

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