【フランクフルトモーターショー09】Sクラス プラグインHVは“3リッターカー”

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ダイムラーは15日、コンセプトカー『ヴィジョンS500プラグインハイブリッド』を初公開した。ダイムラーのディーター・ツェッチェ会長は、「ラグジュアリーサルーンセグメントで初の“3リッターカー”(100km走行して消費する燃料が3リットル)」と自信たっぷりだ。

次期『Sクラス』用のハイブリッド技術を搭載した先行テスト車で、欧州複合モード燃費31.25km/リットル、CO2排出量74g/kmという驚異的な環境性能を実現する。

同車は現行『S400ハイブリッド』(日本名:『Sクラスハイブリッドロング』)のシステムをベースに、さらなる燃費向上とCO2削減を追求。エンジンは次世代の直噴ガソリン3.5リットルV6で、7速AT「7Gトロニック」の間にレイアウトされるハイブリッドモジュール(小型モーターなど)は、最大出力60ps、最大トルク25.5kgmを発生する。システムのトータル出力は約370psだ。

2次電池は蓄電容量10kWhのリチウムイオンバッテリーで、容量拡大に伴い、搭載位置をエンジンルームからトランク床下に変更。バッテリー大容量化の恩恵で、最大30kmをモーターだけでゼロエミッション走行する。また、家庭用コンセントから充電できるプラグインハイブリッド車であり、充電時間は家庭用コンセントで約4.5時間、急速チャージャーを使用すれば約1時間だ。

0-100km/h加速は5.5秒、最高速は250km/h(リミッター作動)と1級レベル。最大30kmをEV走行できることもあって、欧州複合モード燃費は31.25km/リットル、CO2排出量は74g/kmと環境性能も優秀だ。

ヴィジョンS500プラグインハイブリッドの技術の多くが、次期Sクラスに搭載される見込み。

《森脇稔》

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