ランチアは9日、『イプシロン』の限定車「ELLE」を15日に開幕するフランクフルトモーターショーで披露すると発表した。
初代イプシロンは1994年に登場。小型車でありながら、約100色もの内外装色を自由に組み合わせられる点が人気を呼び、欧州で大ヒットした。2002年、2代目に当たる現行イプシロンがデビュー。初代と同様に「小さな高級車」というコンセプトを掲げて、支持を集める。ボディサイズは全長3780×全幅1720×全高1530mmとコンパクトだ。
またイプシロンは、ファッションブランドとのコラボレーションに積極的。世界最大級の男性ファッションショー、「ミラノコレクション」とのタイアップをはじめ、2008年7月にはレザー家具ブランドの「ポルトローナ・フラウ」とコラボレーションした限定車を発売。2008年10月には「ヴェルサーチ」とタッグを組み、『イプシロンVERSUS』をリリースしている。
今回は、世界80か国以上で販売されている女性アパレルブランド、そしてファッション誌として有名な『ELLE』とのコラボレーション。ELLEのイメージをイプシロンに反映させた。
ボディカラーは淡いピンクを採用。グリルやリアバンパー、ドアハンドル、モールにはクロームメッキがあしらわれる。光沢仕上げの16インチアルミホイールも、ピンクでコーディネート。Bピラーには「ELLE」のプレートが装着される。
インテリアは、パープルレザーとアルカンターラを組み合わせて、ELLEブランドの世界観を表現。パープルのレザーシートはホワイトのパイピング入りで、「ELLE」のロゴが添えられた。ルーフやセンターピラーには明るいホワイトのアルカンターラを使用。シートのパープル色と絶妙のコントラストを見せている。
イプシロンELLEは、2010年春に欧州主要国で発売。限定台数は未定である。イタリア車ならではのオシャレセンスが100%発揮された限定車といえそうだ。