メルセデスベンツの燃料電池車…量産仕様がいよいよ登場

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ダイムラーは28日、同社としては初の量産燃料電池車、『BクラスF-CELL』を発表した。今年末にまずは200台を生産し、2010年頭に欧州と米国でリース販売。究極のゼロエミッション車として、期待は大きい。

メルセデスベンツは1997年に発表した初代『Aクラス』に、2重床のサンドイッチフロア構造を採用。2002年、その床下空間にバッテリーなどを積んだ燃料電池車、『F-CELL』を発表した。F-CELLは5名乗りの室内や荷室スペースはいっさい犠牲にせず、燃料電池を搭載していたのが特徴で、欧州、米国、日本などで実証実験が行われた。

このサンドイッチフロアは2006年発表の『Bクラス』にも継承。ダイムラーはBクラスのデビューに先駆け、2005年3月のジュネーブモーターショーにBクラスベースのF-CELLを出品。その後、市販に向けたテストを繰り返してきた。テスト車両は100台以上に及び、総走行距離は450万km以上に達している。

BクラスF-CELLは、AクラスベースのF-CELLに対して、約40%小型化した燃料電池スタックを搭載。低温始動性の改良にも取り組み、マイナス25度の状態でもシステムを始動できる。モーターの出力は約30%高められており、最大出力136ps、最大トルク29.6kgmを発生する。

2次電池はリチウムイオンバッテリーで、定格出力35kW、蓄電容量1.4kWh。水素タンクの容量はAクラスよりも増やされ、充填圧力は2倍の70MPaに高められた。水素は燃料電池へ送られ、酸素との化学反応により電力を発生し、そのエネルギーでモーターを回す。余った電力はバッテリーに蓄えられる。

BクラスF-CELLの最高速は170km/hで、2.0リットルガソリン車と同等の動力性能を実現。最大航続距離はAクラスの160kmから400kmへ、大きく進化した。水素ステーションでの水素充填は、約3分間の短時間でOKだ。

2重フロアの構造を生かして、燃料電池スタックや水素タンクなどは床下にレイアウト。通常のBクラスと比較して、室内空間は変わらず、荷室も416リットル(VDA計測法)の容量を備えている。

最新世代の燃料電池車としては、すでにホンダが2008年7月に『FCXクラリティ』、トヨタが2008年9月に『FCHV-adv』をリース販売している。ダイムラーの200台はホンダと同規模。1台約1億円と言われる燃料電池車の価格を、市販レベルに近づけられるかが、各社最大の課題であることに変わりはない。
《森脇稔》

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