[ホンダデザイン総括]FCXクラリティ と インサイト の関係

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省燃費を考える上で、空力性能を向上させることは欠かせない。ホンダでは、1999年に発売した初代『インサイト』を開発する際、空力を良くするためにデザイン面での工夫を凝らしたという。

「ロングルーフにすることで風をなるべく剥離させずに流したり、初代インサイトは2人乗りということで開発しましたので、リアのトレッドをかなり内側に入れ込むことができます」と話すのは本田技術研究所、常務取締役四輪R&Dセンターデザイン開発室室長の海老澤伸樹氏。

「通常考えられないほど、前輪より後輪を55mm程内側へ入れ込んで、後方を絞り込むことで空力を良くしました。そのうえでスパッツや色々細かい処理を決めて、トータルな空力性能を上げているのです」

そして、新しいセダンの方向性を提案するモノフォルムの骨格、技術的なレイアウト、初代インサイトから備える空力的な土台などから作ったのが『FCXクラリティ』であるという。

「FCXクラリティは走るショーモデル、環境についてのメッセージカーみたいなものです。残念ながらFCXクラリティはお客様一人ひとりにお届けすることは無理なので、FCXクラリティのイメージで、お客様一人ひとりが手に取っていただける環境にいいクルマをデザインしたのが新型インサイトです」

「クラリティの骨格を96%くらい縮小すると、セダンと5ドアということでリアの部分は違うものの、ルーフの線だとか、これはたまたまですがアンテナの位置などがほぼ一緒になるのです。人の位置もだいたい変わっていません」

つまり、インサイトは、初代のインサイトのデザインアイデンティティと、ホンダが考えている新しいセダンのイメージとを融合させたものといえるのだ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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