大矢アキオ『喰いすぎ注意』…テレビ料理人は「クルマ」もお好き

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いるんです、欧州にも

日本のテレビでは昔から人気料理シェフがいて、それにともない本人の名前を冠した市販食品が企画されてきた。その先がけは、70年代にから存在した帝国ホテルの冷凍・冷蔵食品シリーズだろう。故・村上信夫料理長の顔写真がパッケージに描かれていたものだ。

今のように外資系高級ホテルが少なかった時代、帝国ホテルといえば天上の存在だった。そのホテルの名を冠した商品が、近所のスーパーの冷凍・冷蔵ショーケースに、餃子やシュウマイと一緒に並んだのは、かなり衝撃的だったものだ。

90年代に入って料理名人対決系テレビ番組が盛んになると、その人気にあやかった商品が花盛りとなり、ラーメンまで「名人」ものが現れた。やがて、コンビニでもそうした料理名人のスイーツが、呼び物として売られるようになった。

「こうした人気テレビシェフや、それにあやかった商品は、日本だけに違いない」と思っているあなた、実はちゃんとあんです。ヨーロッパにも。

欧州で有名シェフにあやかった商品の先進国は、フランスである。長年さまざまな料理人の名を冠した商品が登場してきたが、ジョエル・ロブシォン(64歳)の商品まである。日本にもレストランがあることで有名なフランス料理界の巨匠だ。

筆者が試食したロブシォン食品は、有名なポテト料理「パルマンティエ」だった。家鴨肉をミックスするロブシォン風を、そのまま製品にしている。すでに容器に入っていて、レンジで4分、オーブンで15分で食べられる。

残念なのは、予算の不足から彼のレストランのパルマンティエと比較レポートできないことと、食い意地が張った筆者に、その市販品は若干量が少ないことである。

だが味わいはしっとりとしていて、肉部分も簡単食品に多いパサパサ感とは無縁だ。それに白い耐熱容器が食後に自分の所有物となるのは、昔から日本で「峠の釜めし」の釜を、別段用もないのにコレクションとしていた筆者ならではの喜びであった。

いっぽうイタリアでは、テレビ料理人の名を冠した全国的商品は、ボクが知るかぎり長年見当たらなかった。ところが昨年、唐突にも現れた。それもポテトチップスである。主役はジャンフランコ・ヴィッサーニ(57歳)だ。イタリアのテレビで最も著名な料理人で、各国首脳を招いた晩餐会などでも腕をふるい、話題をまいてきた人物である。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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