ベルトーネがフィアット傘下入り、クライスラーの生産拠点に

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イタリア経済開発省は6日、裁判所の管理下で経営再建中の車体メーカー・カロッツェリア・ベルトーネのフィアットによる買収を認可したと発表した。

フィアットは今後3年間に1億5000万ユーロ(207億円)をカロッツェリア・ベルトーネに出資する。現従業員1137人は全員雇用を確保する。

これによって、2005年以降続いてきた、ベルトーネの経営危機や労使問題は一気に決着する見通しだ。イタリアの労働界・政界も歓迎の意を示し、イタリアでは6日夜のテレビニュースで一斉に報じられた。

なお、経済開発省のクラヴィオ・スカイオーラ大臣は今回の発表にともない、ベルトーネ工場は、フィアットと提携したクライスラー社の一部モデルを生産するために使われるとの見通しを明らかにした。

その生産車が「クライスラー」または「ダッジ」ブランドのまま欧州市場に投入されるのか、それとも7月にフィアットのマルキオンネCEOが言及したとおり、アルファロメオなどのバッジに付け替られるのか。フィアットのマーケティング戦略が注目される。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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