BMW、米でインセンティブ…最大60万円引き!!

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BMWノースアメリカは23日、8月末まで『3シリーズ』の「335d」と『X5』の「Xドライブ35d」の両ディーゼルグレードに、「エコクレジット」と名づけたインセンティブを適用すると発表した。

オバマ大統領は6月23日、CARS(カー・アローワンス・リベート・システム)法案に署名。これはいわゆる「キャッシュ・フォー・クランカー」と呼ばれるもので、米国版スクラップインセンティブを意味する。先行して実施したドイツなど欧州各国で高い効果を発揮したことから、米国も新車販売の回復策として、スクラップインセンティブの導入を決めた。

米国の場合、旧車(1984年式以降)から一定の燃費基準を満たした新車に代替する際に、政府が下取り車と引き換えに4500ドル(約43万円)分の金券を支給するという内容だ。つまり、下取り額が4500ドルよりも低い車に乗っている顧客にはメリットがあるが、4500ドルを上回る高年式車を所有する顧客にメリットはない。

金券支給の可否を判断する燃費基準は、現在所有する車よりも乗用車が10マイル/ガロン(約4.25km/リットル)以上、ライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)が5マイル/ガロン(約2.13km/リットル)以上、燃費が良ければOKというもの。

また、この基準を満たしていなくても、現在所有する車よりも購入する新車の燃費が、乗用車で4 - 9マイル/ガロン(約1.7 - 3.83km/リットル)以上、ライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)で2 - 4マイル/ガロン(約0.85 - 1.7km/リットル)以上良好なら、3500ドル(約33万円)分の金券が支給される。

ところが、このインセンティブは車両価格が4万5000ドル(約428万円)以上の高額車には利用できない。つまり、BMWのような高級ブランドは、その恩恵が受けられる車種が限られるわけだ。

そこでBMWは独自のインセンティブ、「エコクレジット」を発表。335d(4万4725ドル)とX5のXドライブ35d(5万2025ドル)を購入した顧客に、4500ドル(約43万円)の値引きを行う。さらに、この2台はクリーンディーゼル搭載車なので、米国政府による税金の減免が受けられ、その額は335dが900ドル(約8万5000円)、X5が1800ドル(約17万円)に達する。X5の実質的値引き額は、日本円で60万円となる。

ちなみに、両ディーゼル車は2008年11月のロサンゼルスモーターショーでデビュー。2009年に米国向けBMWとしては初のディーゼル仕様として投入された。3.0リットル直6ツインターボディーゼル(265ps、58.5kgm)を搭載し、335dの場合、0-96km/h加速6秒、米国EPA(環境保護局)高速燃費15.3km/リットルを実現している。

日本でもエコカー減税適用外の輸入車インポーターが、独自の値引きを行って対抗する動きが見られた。米国でも、高級車主体のメーカーに同様の動きが広がる可能性がありそうだ。

《森脇稔》

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