米国EVメーカー テスラ、欧州第1号店をロンドンにオープン

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米国EVメーカー テスラ、欧州第1号店をロンドンにオープン
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米国テスラモータースは6月25日、英国ロンドンに欧州で最初の販売&サービス拠点を開設した。英国では今夏から、『テスラロードスター』のデリバリーがスタートする。

テスラの拡大戦略にとって、米国に続く欧州市場進出は、非常に重要。英国ロンドンのセールス&サービス拠点は、その足がかりとなるものだ。新ディーラーはロンドン中心部のナイトブリッジにあり、有名百貨店「ハロッズ」がすぐ近くという好立地。欧州におけるフラッグシップディーラーに位置づけるため、ショールームの広さも約1500平方mとゆったりしている。

英国では今夏、テスラロードスターの導入記念限定車、「シグネチャーエディション」を250台発売。価格は9万4000ポンド(約1477万円)だ。ただし、この限定車は左ハンドルとなり、右ハンドルの標準グレードは2010年初頭に上陸予定。さらに、2011年から生産が始まる4ドアスポーツ、『モデルS』の予約も受け付ける。

欧州ではEVに対するインセンティブを予定している国が多い。英国でもVAT(付加価値税)の減免や、駐車場や充電設備の無料利用などの優遇措置導入が見込まれている。ロンドン市内には、2万5000か所に充電ステーションを整備する計画もある。テスラの試算によると、英国ではロードスターのオーナーは、年間最大2000ポンド(約31万円)のコストメリットを享受できるという。

ロードスターは、すでに欧州全域で約1300台のオーダーを獲得。テスラのイーロン・マスクCEOは、「ロンドンの販売店が、欧州におけるテスラの知名度を一気に引き上げてくれると期待している」とコメントした。

テスラ社はロンドンに続いて、年内にはモナコとドイツのミュンヘン、スイスのチューリヒにディーラーを開設予定。5月のダイムラーとの提携をはじめ、テスラの拡大路線はとどまるところを知らないようだ。

《森脇稔》

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