東レは、世界最高レベルの断熱性能を長期間保持できる「革新断熱発泡シート」の開発試作に成功した。
0.021W/mK以下というF種断熱材に相当する熱伝導度を達成したほか、断熱性能を長期にわたり維持できることが特長。
また、主成分に植物由来のポリ乳酸プラスチックを適用し、製造時にCO2などの炭酸ガス発生量を従来の発泡系断熱材の半分以下に低減した。地球温暖化係数が炭化水素よりも低い炭酸ガスで発泡させるなど、環境にやさしい先端材料の創出を実現した。
今回の開発品を省エネ・エコ化が進む建築、輸送、家電、自動車などの断熱材用途に展開することで、長期にわたる省エネ効果と炭酸ガス排出削減、地球温暖化防止への貢献が期待されるとしている。
同社では、2012年までに開発品の量産技術確立と実用化を目指す。