三菱商事、産総研など、太陽電池の高集積化モジュールを共同開発

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三菱商事、産総研など、太陽電池の高集積化モジュールを共同開発
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三菱商事、独立行政法人産業技術総合研究所、トッキは、次世代型太陽電池である有機薄膜太陽電池の高集積化モジュールの共同開発に成功した。開発した高集積化モジュールは6月24日から幕張メッセで行われる展示会PV Japanに出展する予定。

3社は、2008年3月から次世代型太陽電池である有機薄膜太陽電池の共同研究開発に取り組んでいる。有機薄膜太陽電池は、光で発電する有機材料を用いているため、軽くて柔らかなモジュールを製作することができるほか、有機材料独特の鮮やかな色彩を持たせることができるなどの優れた特徴を持つ。

しかし、実用化のためには発電効率の向上が課題となっていた。この課題を解決する方策の一つとして、基板上に高い密度で太陽電池を作り込む技術の確立を目指してきた。

今回新たに開発したモジュールは、3者で共同開発した有機デバイス加工技術を基礎とした「レーザースクライビング法」によりガラス基板上に超高密度でセル構造を作り込んだ。従来の製法では、太陽電池材料を蒸着させる際、蒸着マスクを用いてパターニングするが、新モジュールは、ガラス基板一面に有機材料を隈なく蒸着させ、その上からレーザーで溝を切り込むことでセル構造を創成する。

これにより、高い密度で太陽電池を集積させることが可能となり、単位面積当たりの発電量を飛躍的に向上させることが可能となる。

こうした有機薄膜太陽電池のモジュールは世界でも初としている。

《レスポンス編集部》

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