フェラーリはウェブサイトで、フェラーリ車のオンラインオークションを開始した。第1号車はルカ・ディ・モンテゼモロ会長が所有する『599GTBフィオラノ』(日本名:『599』)だ。
599GTBフィオラノは、2006年3月のジュネーブモーターショーでデビュー。6.0リットルV12(620ps、62kgm)をフロントに積むフェラーリのフラッグシップで、0 - 100km/h加速3.7秒、最高速330km/hとフェラーリの頂点にふさわしい性能を誇る。
今年3月のジュネーブモーターショーでは、HGTEパッケージを追加。足回りを中心に、599のパフォーマンスにいっそうの磨きがかけられた。
オークションに出品されるのは、会長用に特別に仕立てられた1台。ボディカラーは「ロッソモンツァ」と呼ばれる深みのあるレッドメタリックで、カーボンセラミックブレーキと20インチのブリヂストン製ランフラットタイヤを装着する。
インテリアも特別仕立てとなっており、チャコールレザーとカーボンファイバーパネルを採用。ステアリングホイールには、エンジン回転数を示す5つのLEDが組み込まれる。走行距離は5776kmと少なめだ。
この599には会長のサインが添えられ、6月30日に入札を締め切る。落札者は、イタリア・マラネロのフェラーリ本社に招待され、会長自らがキーを手渡す予定。なお、オークションの収益は慈善団体に寄付されることになっている。