ベストパフォーマンスエンジン…メルセデス AMG 63シリーズが受賞

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英国のUKIPメディア&イベント社は17日、ドイツ・シュツットガルトで開催された「エンジンエキスポ2009」において、「インターナショナルエンジンオブザイヤー2009」を発表した。その中の「ベストパフォーマンスエンジン」には、メルセデスベンツ『AMG63』シリーズが積む6.2リットルV8が選ばれた。

エンジンオブザイヤーはクルマの心臓部、エンジンに着目して優れたエンジンを選出するもので、今年が11回目。6月17日時点で少なくとも世界1か国以上で販売されている車種のエンジンを対象に、世界32か国65名のジャーナリストが投票を行い、各賞を決定した。

ベストパフォーマンスエンジンの結果は以下の通り。

1. メルセデスベンツAMGの6.2リットルV8(109点)…SL63AMGなど
2. BMWの5.0リットルV10(90点)…M6とM5
3. ジャガーの5.0リットルV8スーパーチャージャー(90点)…XFRとXKR
4. ポルシェの3.8リットル水平対向6(78点)…911GT3
5. BMWの4.0リットルV8(78点)…M3
6. フェラーリの6.0リットルV12(77点)…599GTBフィオラノ

AMGのエンジンが同賞に輝いたのは、2004年の『65シリーズ』の6.0リットルV12ツインターボ以来。63シリーズの6.2リットルV8は、メルセデス製エンジンをベースにするのではなく、AMGが基本部分から開発を手がけた初のエンジンだ。AMGの職人が1基1基手作業で組み付けを行う。

パフォーマンスは強力そのもの。『SL63AMG』の場合、自然吸気V8としては最高峰の525psの最大出力と64.2kgmの最大トルクを発生する。0 - 100km/h加速は4.6秒の実力だ。

吸排気系やシリンダーヘッドなどにAMGのノウハウを注入。7200rpmのレッドゾーンまで淀みなく回る点や、圧倒的なパワフルさが高い評価を集めた。審査員のひとり、クリストフ・コングレガ氏は、「途方もない加速性能のエンジン。2日間の試乗で首が痛くなったほど」と、その凄さについて語っている。

《森脇稔》

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