韓国・台湾 LED市場、2010年に韓国は656億円、台湾は2100億円…矢野経済研究所

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韓国・台湾 LED市場、2010年に韓国は656億円、台湾は2100億円…矢野経済研究所
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矢野経済研究所は、韓国、台湾でのLED市場に関する調査を実施し、結果をまとめた。

LEDは半導体のPN接合を持つ結晶体として、一定方向の電流を流すと発光する半導体である。その高い効率性から、省エネルギー光源、次世代照明とされている。従来は主に携帯電話などの小型液晶バックライト用途に使用されていたが、最近ではノートパソコンやテレビの液晶バックライト、自動車、照明へと用途が広がっている。

調査結果によると、韓国・台湾のLED市場は、携帯電話向けが主要用途だったが、応用範囲を広げ両国の市場は拡大している。2008年の韓国LED市場は前年比35.1%増の8632億ウォン(約517億円)、台湾LED市場は同4.1%増の812億台湾ドル(約2111億円)だった。

LEDチップ生産能力は、韓国が月間7億8000万個、台湾が133億1000万個。韓国ではノートパソコンのLEDバックライトユニットの採用率が2008年に入ってから急増したほか、今後の照明用途拡大に期待し、大手LEDメーカーが設備を増強したため、ここ数年で急増した。台湾は2006年にはチップの大量生産による価格の大幅下落という低迷期を経験したものの、その後、利益確保のため合併・買収が積極的に進み、コスト競争力を重視して積極的に生産能力を増加させている。

韓国のLED市場は中・大型液晶バックライト、車載関連用途、照明用白色LEDの製品化に向けた動きが積極的になり、今後も順調に市場が拡大される見通し。

台湾は汎用製品の量産効果で低価格化にシフトしており、それを武器に輸出攻勢をかけているため、金額ベースでの大幅な成長は期待できない。この結果、2010年の韓国LED市場規模は1兆931億ウォン(約656億円)、台湾が808億台湾ドル(2100億円)と予測する。

《レスポンス編集部》

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