豊田通商は28日、豊田通商アメリカ、山陽化工と米国に合成樹脂コンパウンド事業会社を設立したと発表した。6月から米国インディアナ州フランクリン市での工場建設に着工し、2010年4月稼動を目指す。
自動車・電機業界をはじめとする日系企業の現地生産が加速しており、これに伴い、高機能プラスチックもニーズが拡大している。豊田通商は、こうしたニーズに迅速かつ的確に対応するために、米国に合弁会社を設立し、合成樹脂メーカー向け高機能プラスチックの受託加工事業に参入する。
山陽化工は、プラスチックの着色加工をはじめとしたコンパウンド事業で50年の歴史を持ち、アジアに8拠点の関連工場を展開している。
新会社は「プレミアム・コンポジット・テクノロジー・ノース・アメリカ」で資本金は750万ドル(約7億5000万円)で、豊田通商グループが80%、山陽化工が20%出資する。
今後、山陽化工が培ってきたコンパウンド事業における技術とノウハウを、豊田通商のネットワークを生かし、樹脂コンパウンド事業でバリューチェーンの構築を目指すとしている。