ニュル24時間耐久…VW シロッコ が2クラスで優勝

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フォルクスワーゲンは24日、ドイツで行われたニュルブルクリンク24時間耐久レースで、『シロッコ』が2クラスでそれぞれ優勝を達成したと発表した。

フォルクワーゲンは昨年のニュル24時間に、正式発売前のシロッコを投入。最大出力330psを誇るシロッコ「GT24」は、排気量2.0リットル以下のターボ搭載車で争うSP3Tクラスで、1-2フィニッシュの快挙を成し遂げた。

今年のフォルクスワーゲンは、昨年のマシンの発展形として、燃料をCNG対応としたシロッコGT24を2台開発。2.0リットル直4ターボは最大出力300ps、最大トルク35.7kgmを発生しながら、CO2排出量は08年マシン比で約25%低減させることに成功した。

CNG仕様の駆動方式はFF、トランスミッションは6速DSGで、外観はリアの大型ウイングが特徴。ドライバーにはフォルクスワーゲンの技術担当役員、Ulrich Hackenberg氏をはじめ、現役レーシングドライバーやジャーナリストが起用された。

そして、この「シロッコGT24-CNG」2台のうち1台が、オルタネイティブパワートレーンクラス(ATクラス)で見事優勝。総合でも17位に入る大健闘を見せた。

昨年のビクトリーマシン、ガソリン仕様のシロッコGT24も再び出走。こちらは前回同様、WRC(世界ラリー選手権)で2度のタイトルを獲得したカルロス・サインツ選手など、豪華ドライバー陣に3台のマシンが委ねられた。

その結果、3台のうちの1台が、SP3Tクラス1位、総合15位でフィニッシュ。もう1台がSP3Tクラス3位、総合20位で完走している。

今年のニュル24時間では、トヨタ自動車の豊田章男次期社長らがステアリングを握ったレクサス『LF-A』が参加約170位中、87位で完走。非常に厳しいレースで、シロッコはその素晴らしい耐久性能をアピールした。

《森脇稔》

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