新日石、長寿命グリースが技術賞を受賞

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新日本石油は、「電装補機軸受用長寿命グリース」の開発により、日本精工と共同で、2008年度日本トライボロジー学会「技術賞」を受賞した。

オルタネータやカーエアコンなどの自動車の電装補機は、小型・軽量化が進む一方、それに伴う出力の低下を補うために、高回転化による出力向上が必要となっている。このため、電装補機に使用する軸受やグリースは、高温高摩擦の環境にさらされる傾向にある。

新日本石油は日本精工と共同で、高温高摩擦の厳しい使用環境下において問題となる軸受の「白色はく離」過程を解明、グリースの材料であるナノカーボン粒子、防錆剤、および増ちょう剤の最適な配合により、180度の高温条件下でも、軸受が従来の10倍以上の耐「白色はく離」性能と2倍以上の耐焼き付き性能を実現できる長寿命のグリースを開発することに成功した。

このグリースを使用することで、軸受の寿命が大幅に延長され、電装補機の信頼性が向上するほか、廃棄物削減による環境負荷低減にもつながる。

今回、このグリース開発における新日本石油の実績が高く評価され、技術賞の受賞となった。今回の受賞により、3年連続での同賞の受賞となる。

《レスポンス編集部》

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