【ニューヨークモーターショー09】ホンダ エレメント…愛犬家バージョン登場

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米国ホンダは8日、ニューヨークモーターショーで『エレメント』の特別仕様車、『ドッグフレンドリーコンセプト』を公開した。愛犬家のための数々のスペシャル装備を盛り込み、今秋、米国で市販される。

全米ペット用品製造者協会によると、一軒家に住む人の39%は最低でも1匹の犬を飼っており、全米では7480万匹もの犬がペットとして飼育されているという。当然、ペット関連用品の市場は巨大で、2008年は推計430億ドル(約4兆3000億円)もの規模に達するとのことだ。

ホンダはここにビジネスチャンスを見出し、愛犬家をターゲットにしたエレメントを製作。ドッグフレンドリーコンセプトは、シートベルト&チャイルドシートのトップメーカー、TAKATAと共同で、2列目と荷室用の「ペットレストレイントシステム」を開発した。これは万一の事故の際に、ペットへの衝撃を和らげる安全装置だ。

さらに、荷室用のクッションベッド、犬の模様入りの2列目シートカバー、おもちゃの骨を描いたラバーフロアマットを用意。荷室にはペット乗降のための専用スロープが設けられた。また、12Vで作動する換気ファンも追加されている。

実はエレメントは、愛犬家に人気の高い車種でもある。米国の愛犬家情報サイト『Dogcars.com』は、エレメントの観音開きドアと低いフロア、2列目シートを外せば最大2119リットルに広がる荷室などを高く評価。「2007年ドッグカーオブザイヤー」を授与している。

エレメントは2009年モデルで内外装のリニューアルを実施。グリル、バンパー、フェンダー、ボンネットが新デザインとなり、メーターやスイッチの形状、シート生地や内装の配色を見直した。エンジンは2.4リットル直4の「i-VTEC」だ。 

他のホンダ車と同様に、エレメントの米国販売は苦戦中。ドッグフレンドリーコンセプトは愛犬家の購買欲を刺激するべく、今秋、米国で正式リリースされる。

《森脇稔》

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